お店のコンセプトの決め方

日々カフェの開業に関する様々なご相談を頂きますが、なかでも多いのが「カフェのコンセプトはどのように決めればいいのでしょうか?」というものです。
自分がこういうカフェを作りたいと思っていても、ニーズがなかったり、そもそも出店場所とコンセプトがあっていない場合、開業しても上手くいかずに経営が苦しくなってしまいます。
もちろん、ペルソナやターゲットは事前に想定していた通りにはならないことがほとんどですが、かといってある程度は決めなければお店作りは進みません。
そこで、今回はFlatのコンセプトをご紹介します。
最初は私の「人と繋がれる、交流できる場所を地元に作りたい」という思いと、妻の「自分のお店を持ちたい」という思いが融合しスタートした事業です。
そこから色々と調査をして、コンセプトを固めていきました。
ペルソナは「松戸市在住の30代で都内に会社があり在宅ワークをしている人」。
コンセプトは「誰でも気軽に立ち寄れて、「行けば誰かに会える」「気軽にコミュニケーションができる場所」。
そして、より具体的なコンセプトとして下記4つを定めました。
・地域住民のコミュニティ・ハブとしての場の提供
・誰もが快適に過ごせる環境(家でも職場でもない第三の居場所)の提供
・コワーキングスペースで仕事や勉強に集中し、カフェエリアで雑談やリラックスし、バーでお酒も楽しめる
・夫婦で運営する、皆が来て安心する場所
在宅ワークをされている方がコワーキングスペースに来て家と同じように仕事ができる場所であること、そして出社後、帰りがけに一杯飲める場所でもありたいと思い、カフェとコワーキングスペースだけでなく、バーとしての機能も備えています。
コンセプトを決めるときのポイントは、「自分の中でしっかりと腹落ちする」内容にすることです。
お客様に「うちはこういう店です」と自信を持ってアピールできるように納得のいくまでしっかりと考えてください。
そして、ブランドストーリーの構築も大切です。
「なぜカフェを始めたのか?」という質問は何百回、何千回と聞かれます。
起承転結を意識し、お客様に共感していただきやすい物語を描きましょう。
コンセプトの設計やブランドストーリーの構築について詳しいことが知りたい方は、ぜひ『カフェだけじゃ生き残れない!~夫婦で作る、カフェ×コワーキングスペースの地域密着拠点』を読んでください! https://www.amazon.co.jp/dp/4867281409